お役立ち経営情報 2013年1月

Section3 目標必達のための業績管理の基本サイクルを回す

損益分岐点分析の活用で収益体質の改善を図る -僅かな売上の差が大きな利益の差に!-

3-1 目標・実績差異の原因を把握できる業績管理体制の作り方

業績管理は、利益目標を達成するために必須となる仕組みです。まず経営計画において経営方針を定め、数値目標、管理指標、管理項目を設定し、それを実現するよう具体的な活動計画を策定することから始まります。
全社レベルのみでなく、部門別、課別、チーム別、個人別に細分化し、全社目標と個人レベルの目標へと展開し、目標の連鎖を作り出すことで、組織全体の目標意識の活性化を図ることを目指します。

優良企業は業績管理を徹底している

今日のような経済構造の変革期においては、社員全員の創意工夫、改善意欲、業績向上への執着心を醸成することが必要となります。
そのためには、業績検討会議の場を有効に機能させることがポイントになります。
しかし、業績検討会議が単なる予算と実績の差異確認の場になってしまっている企業が多いのではないでしょうか。前月の実績を確定するのに時間がかかり、月末近くになってようやく前月の検討会が開かれたりしている企業も少なくなくありません。業績管理をしていても高い業績を上げられる企業とそうでない企業の差は、「毎月早期に業績の善し悪しの原因を明確にして、当月以降の活動修正に反映できているか否か」ということにあります。

3-2 業績検討会議を成功させる業績管理フォーマットの作り方

業績管理のフォーマット

もう一つ重要なこととして、業績管理は結果だけを追いかけるのではなく、その結果を生み出すためのプロセス指標をしっかりと管理するということが挙げられます。
結果だけを追いかけている企業では、業績目標の達成、未達成の原因究明ができないことになり、毎月の業績検討会議が「お詫びの場」になってしまいます。

プロセス指標の例
プロセス指標の例

3ヶ月先行管理の仕組みを作る

期限までに目標を達成するためには、逆算していつから活動に着手すればよいかというスタートラインを決めなくてはなりません。経営の場面では活動を阻害するさまざまな障害が起こりうることを考えると、一般的な業種では、最低でも3ヶ月前から着手する必要があるでしょう。 3ヶ月先行管理の仕組みを作る 仮に7月の目標達成のための取り組みを考える時、先行管理を行わない企業は、6月末になってやっと対策を考えることになってしまいます。もしそこで、この対策が間違っていたら、7月の目標はおろか、その後の目標達成も難しくなってしまいます。
3ケ月先行管理を行うと、3ケ月前の4月に7月の目標達成に向けて1回目の検討と対策を、2ケ月前の5月に2回目の検討と対策を行うことが可能となります。もし検討し仮説を立てた対策が間違っていても、軌道修正することができるのです。 先行管理を行った場合と行わない場合

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3-3 効果を挙げる会議の実施方法

(1)業績検討会議の目的

業績検討会議の目的は、過去の実績を要因指標、プロセス指標に分解して把握・分析し、今後の業績向上と管理職の育成に役立てることにあります。

  • 前月の実績を把握し、目標達成、目標未達成の原因を究明する
  • 前月の実績、原因の究明結果を踏まえ翌月から3ヶ月先までの方針を明確化する
  • 経営トップの方針を伝達し部門の活動方針を統一化する
  • 重要事項に関する情報を共有化する

(2)業績検討会議の基本原則

①訓練の場とすること

業績検討会議では、部門の責任者が、実績、要因分析、今後の取組みについて発表し、それに対して質問、議論を行ない、方針が決定されます。これに基づき、部門内で各人の活動にブレイクダウンされるというステップを踏みます。部門の責任者にとっては、自分の考えをいかに伝えるかという説明能力の訓練の場になります。

②実行チェックの場とすること

業績管理を効率的に、効果的に行うためには、業績管理のフォーマットを統一したり、事前に資料を配布したり、報告のスタイルや持ち時間を決めたりすることが重要なポイントになります。

③意思決定の場とすること

実行チェックの後は、それに基づいて次に何に取り組むのかという意思決定を行わなければなりません。すなわちPDCAサイクルのCからAへのフィードバックです。会議においては、未来に向かった意思決定をすることが最も重要なことです。

④動機付けの場とすること

実行チェックとそれに基づく意思決定がされても、メンバーの納得性が低ければ、期待する結果を出すことができません。すなわちPDCAサイクルのDを促進するような配慮が必要です。参加メンバーが、意思決定された事項の目的をきちんと理解し、達成時のイメージを共有化できるような配慮をすることが大切です。

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3-4 アイ・パートナーズ グループのワンストップサービス

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