お役立ち経営情報 2013年4月

Section3 精鋭組織の劣化と再構築

強い会社は強い社員で作られる! 組織精鋭化の進め方

3-1 精鋭組織は必ず劣化する

精鋭組織ができたとしても、いつかは必ず劣化していきます。
実は、精鋭組織になった瞬間から組織の劣化が起こり、衰退の一途を辿っているのかもしれません。そして、そのまま放置すれば、また元の停滞した組織に戻ってしまいます。個人の能力は、いくら高い能力を持っていても、それを磨かなければ劣化していきます。組織も同様であり、これはいわば自然の摂理といえるでしょう。
企業は、この自然の摂理に逆らって精鋭組織を維持しなければなりません。

■劣化の原因
  • 無関心社員の増加
  • 周囲無視の社員の増加
  • 責任転嫁社員の増加
  • セクト主義の横行

一方、劣化に至るまでの社員の心理状態を整理すると、次のように整理できます。社員の勝手な判断や思い込み、無関心が組織を劣化させます。

■劣化に至るまでの心理状態
  • 今は目標達成できているのだから、明日もこのままで問題ない
  • 自分は目指すべきところまで到達したので、これで十分
  • 自分が悪いのではなく、顧客(会社)が悪い
  • 自分には関係ない
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3-2 再構築のポイント

企業の業績とは、社員の意識と行動の有機的な結合の結果です。もし、社員の気持ちや心が病んでいたら業績は必ず低迷します。
原因は全ての社員の意識や心の中にあります。したがって、再構築のための解決策もまた、社員の意識改革にあるのです。
精鋭組織を再構築するためには、社長が先頭に立って幹部や社員を変えさせなければなりません。一旦、チャレンジ精神を失い、モチベーションも下がり、慢心にあふれた社員の意識を変えるのは本人任せではできません。
そこで、まず行うべきは幹部社員のテコ入れであり、その上で幹部社員を通じ社員の意識改革を進めます。

■幹部社員のテコ入れ方法
  • ①現状を認識させる(あるべき姿と比較して現状がどのレベルにあるか)
  • ②不足項目について、期限と方法を考えさせる
  • ③取り組み状況を社長自らが関わり、あるべき姿に到達するまで追及の手を休めない
  • ④それでも変わらなければ入れ替えも考える

上記の項目は、少し厳しいと思うでしょうが、それぐらいの真剣さや厳しさがないと、意識改革はできず、組織は停滞したままになります。
幹部社員が変わってくれれば、間違いなく精鋭組織への再構築が可能となります。

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3-3 組織精鋭化への取り組み事例

(1)ニトリの多数精鋭化への取り組み

ニトリでは、毎年百人規模でアメリカに研修旅行に派遣しています。同業である家具などの小売店はもちろんのこと、ウォルマートなどの世界的な小売業も見学しますが、ホテルに帰り、レポートを作成しなければなりません。どうすればお客に感動を与えることができるか。店舗のレイアウトはどうあるべきか。品揃えはどうすべきかなど、さまざまな視点で「儲かるためのアイディア」を盛り込まなければなりません。レポートを提出しなければ次の見学には参加できなくなるため、みんな必死です。
社内提案制度も充実しており、改善して提案するからみんな生き生きしています。
小集団活動(QCサークル活動)も盛んで、大手自動車メーカーから品質管理のプロを迎え、品質管理や信頼性管理にも力を入れています。また品質管理は製品の品質だけが対象ではなく、仕事そのものの品質も充実させようと考え、管理手法や改善手法を全員が身に付けるように全社を挙げて活動しています。
似鳥社長は「賞を乱発せよ」と号令を掛けています。いいことをしたら賞をあげて労をねぎらう作戦で、このような活動が「多数精鋭化」への導火線になっています。
今や、ニトリは「安かろう。悪かろう」ではなく、「お値段以上、ニトリ」になっているのです。

(2)クロネコヤマトの全員精鋭化への取り組み

平成23年8月、栃木県の二つの支店でクロネコメール便700通あまりが焼却されたり、シュレッダーに掛けられて捨てられるという前代未聞の事件が発生しました。忙しくて配達が遅れ、そのうち期限切れになり、処理に困り果てた上の犯行だということです。クロネコヤマトのような一流企業でも、このような事件が起こってしまいます。
一般的に支店や営業所の人数は多いため、自分一人ぐらいさぼったり、不正を働いてもばれないと思う輩は出てくるものです。
クロネコヤマトでは、都市部において「エリアセンター制度」を導入しています。エリアセンターでは、車ではなくリヤカーや自転車で集荷し、配達しています。担当者の人数はせいぜい7~8人の所帯で、常時いるのは5~6人ですから、さぼっていれば何しろ目立ちます。一人ひとりが任務を遂行しなければ、エリアセンターは成り立ちません。つまり、責任感が湧いてくるのです。
少人数にすれば全員が戦力となります。すなわち少数にすれば全員が精鋭にならざるを得なくなるのです。

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3-4 アイ・パートナーズ グループのワンストップサービス

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次回は 新卒者の早期戦力化を目指す 効果的なOJTの進め方 をお伝えします
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