お役立ち経営情報 2014年9月

Section3 平成25年 医科診療所 主要経営指標分析

平成25年決算データからみる ー医科診療所経営実績分析ー

3-1 医科診療所主要経営指標分析の概要

本章では、医療法人立の無床医科診療所175件をベースに、貸借対照表の実数を抽出し、経営指標を算出しました。分析は、収益性、生産性、安全性、成長性の4つの視点で行っています。
第1章では、医療法人・個人開業のデータを合算しました。この法人・個人合算データを用いると、役員報酬と専従者給与を除いているため異常値が発生するため、医療法人立医科診療所175件をベースに分析を行いました。

■平成25年比較貸借対照表 全診療所平均

平成25年比較貸借対照表 全診療所平均

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3-2 収益性分析結果

収益性分析結果

■指標計算式

指標計算式

 ■収益性分析コメント

●総資本経常利益率
平成25年度の実績は前年比2.1%のマイナスとなっているため、医療法人立診療所の経営効率は低下しています。
●医業収入医業利益率・医業収入経常利益率
総資本経常利益率と同様に、医業利益・経常利益の減少によって、いずれも悪化しています。
●総資本回転率
医業収益の減少に伴い、前年と比べ資本回転率も0.1%減少しています。

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3-3 生産性分析結果

生産性分析結果

■指標計算式

指標計算式

 ■生産性分析コメント

●限界利益率
変動費の増加により、前年よりも数値が1.1%のマイナスとなっています。
●一人当たりの売上高(医業収入)・一人当たり限界利益
収入、限界利益ともに前年割れしていることから、いずれも前年度より減少となっています。
●一人当たり人件費
人件費は0.4%減少しています。これにより、一人当たりの金額も減少しています。
●労働分配率
労働分配率は、前年62.9%に対し、平成25年は64.5%となり、1.6%増加しています。限界利益が人件費以上に減少したことが要因と思われます。

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3-4 安全性分析結果

安全性分析結果

■指標計算式

指標計算式

 ■安全性分析コメント

●流動比率・当座比率
流動比率は、前年から89.7%の増加となりました。引き続き高い短期的な債務返済能力を有していると評価できます。
当座比率も、82.3%増加し、換金可能な資産による債務返済能力も高くなっています。
●固定長期適合率
4.8%のマイナスながら、54.9%を示しており、望ましい水準は変わっていません。
●自己資本比率
他業種と比較して高い水準を維持しており、財務体質は健全な状況であるといえます。

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3-5 成長性分析結果

成長性分析結果

 ■成長性分析コメント

分析結果では、成長性に関する指標のほとんどがマイナスとなりました。前回調査は増収増益であり、回復基調でした。今回調査した医療法人集計データでは収入が減少しており限界利益が大きく減少しました。この減少をコスト削減でカバーできずに減益につながったため、自己資本増加率を除く各数値が悪化したと推測できます。

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