株式会社蟹谷精密研削社
お客様インタビュー #01
数字が把握でき、経営に自信が持てるようになった
先代からの税理士とのやり取りに疑問が
弊社は半導体装置や工作機械などの部品を扱う研磨する研磨加工業です。1969年に先代が創業し、50年を迎えた現在の社員数は12名。二代目の私が会社を継いでいます。
もともとは創業当時から見てくれていた税理士の先生がいたのですが、やり方が古いままで、いちいち手書きの書類を先生に送り、返ってくるまでに1週間かかるような状態でした。
私自身は効率化を図りたいと思っていましたが、なかなかIT化にも対応してもらえません。
先生と面談して説明を受けるのも年1度の決算のときだけで、そのときに「前期と比べて後期はこうでした」と言われてもピンと来ないんですよね。会社は動いているのですが、毎年「赤字だ」と言われ、どうもおかしいなと思っていました。
そうしたとき、社労士さんの伝手でアイ・パートナーズさんと知り合い、状況を相談することにしたのです。
クラウドで業務と会計の「見える化」を実現
アイ・パートナーズさんに見てもらって一番良かったことは、今まで把握できていなかった資産や会計の流れが「見える化」されたことですね。
これまで使っていた「勘定奉行」や「給与奉行」などの会計ソフトは、入力する手間がかかりますし、銀行口座も複数あったため資産がどこにいくらあるのか分かりにくい状態でした。また、勤怠管理はタイムレコーダーを使っていましたが、集計したデータをパソコンに取り入れて、月の締め日に出すしかない。タイムカードとデータの照合も必要で、経理の負担が多かったのです。
アイ・パートナーズさんの勧めで「マネーフォワード」を導入したところ、複数の銀行口座の残高を一括で把握できるようになり、経理もボタンを押すだけで毎日タイムリーに付けている状態になりました。
ちょうど工程管理システムも導入しようと思っていましたので、これも連動させることで工程の進捗はもちろん、受注状況や売上げの推移も併せて見られますし、勤怠管理を指紋認証のタッチオンタイムに切り替えたことで、人件費もオンタイムに確認できるようになりました。
経理が楽しくなり、不安なく会社を経営できる
おかげで人手が足りない中でも業務効率がグッと上がり、それを機に「将軍の日」(MAS監査)も実施。会社の方向性や売上げ目標を社員と共有し、会社を動かしていくことになったんですよね。これまで、私たちのような町工場は経営計画を立てるようなことはあまりなかったのですが、今では各製品の原価と利益が頭に入っているから、原価に対してもシビアに見るようになりましたし、年間売上げを達成するには月次目標をどうすべきか、落とし込めるようになってきました。
実は、経理担当の母はこれまでパソコンを使ったことすらなかったのですが、クラウド会計を導入してから「毎日状況が分かって経理が楽しくなった」と言うんですよ。仕訳が間違っていても、アイ・パートナーズさんがクラウド上ですぐ直してくれますし、担当の税理士さんはフレンドリーで考え方も柔軟です。セミナーへの参加も声をかけて頂いて、現在は「5S運動」(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)で工場内の整備も進めるなど、新しい取り組みも行っています。
数字が把握できるようになると経営にも自信がついてきます。不安なく前に進めるようになったことは本当に大きな変化ですね。